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私立高校の生徒の世帯年収の中央値は800万~999万円で、公立高校を上回る
文部科学省の「令和3年度 子供の学習費調査」によると、全日制の公立高校、および私立高校の生徒の世帯年収の分布は、表1の通りです。
表1
400万円未満 | 400万~ 599万円 |
600万~ 799万円 |
800万~ 999万円 |
1000万~ 1199万円 |
1200万円以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|
私立高校 | 12.2% | 16.1% | 21.4% | 19.5% | 12.9% | 17.9% |
公立高校 | 16.5% | 22.5% | 25.7% | 18.8% | 8.8% | 7.7% |
出典:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」を基に筆者作成
最も多い年収は、私立高校、公立高校ともに「600万~799万円」となっています。ただし中央値は、公立高校が「600万〜799万円」であるのに対し、私立高校は「800万~999万円」です。また、世帯年収1000万円以上の割合も、公立高校は16.5%、私立高校は30.8%と倍近くの差があります。
以上より、公立高校よりも私立高校の方が、世帯年収が高い傾向が読みとれるでしょう。
私立高校の学費と塾代の平均
経済的な余裕がなくとも、塾代をねん出できないかと苦心している保護者もいるでしょう。その場合は、高校と塾にかかる費用を具体的に把握することが大切です。ここからは、私立高校における学費と塾代について解説します。
表2は、文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」を基に、授業料や施設整備費などの「学校教育費」と、「学習塾費」の平均をまとめたものです。
表2
学年 | 平均学校教育費 | 平均学習塾費 | 総額 |
---|---|---|---|
1年 | 102万2000円 | 31万4000円 | 133万6000円 |
2年 | 65万9000円 | 47万8000円 | 113万7000円 |
3年 | 56万円 | 53万4000円 | 109万4000円 |