「ゴミ処分」に「年間」でどのくらいの「金額」がかかっているの? 自分の税金が使われているので気になります…。
私たちは、生活する際に何気なくゴミを出していますが、日本が抱えるゴミ問題は日々深刻化しています。家庭ゴミの有料化が進んでいる自治体であっても、ゴミ処理にかかるコストの多くを税金で賄っているのです。   そこで今回は、ゴミの処分に年間でどの程度の金額がかかっているのかを詳しく解説します。年間のゴミの量やゴミを減らすための対策も説明するため、ぜひ参考にしてください。

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日本のゴミの排出量

環境省は、令和6年3月に令和4年度における全国の一般廃棄物の処理状況をまとめた調査結果を公表しました。ゴミの排出や処理状況は、表1の通りです。
 
表1

ゴミの総排出量 4034万トン
1日1人あたりのゴミの排出量 880グラム
家庭系ゴミ排出量 2275万トン
1日1人あたりの家庭系ゴミ排出量 496グラム

※環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」を基に筆者作成
 
年間2200万トンを超えるゴミが一般家庭から排出されており、企業から出る一般廃棄物を含めると、排出されるゴミの量は年間4000万トンと極めて大量です。
 
なお、東京都にある埋立処分場は、今後数十年しか持たないといわれています。まずは、私たち一人ひとりがゴミを減らすように意識していくことが大切だといえるでしょう。
 

ゴミ処理費用にかかる税金はいくら?

環境省によると、令和4年度のゴミ処理事業経費は2兆1519億円と、前年度の2兆1449億円を上回る費用がかかっていることが分かります。
 
また国税庁の資料によれば、令和4年度におけるゴミ処理費用にかかった税金は、国民1人あたり年間約1万9800円であるとのことです。
 

有料ゴミ化を推進する自治体も