「専業主婦・専業主夫」の働きは「年収」に直すとどのくらい? 休みなく働いているし「1000万円」は超えているでしょうか…?
掃除や洗濯、料理、育児や家計管理など、1日中休みなく働く専業主婦・専業主夫の姿は、まさにフルタイムの労働ともいえます。   こうした家事や育児の価値を金額に換算する試みは度々行われていますが、実際に専業主婦・専業主夫の働きを年収にすると1000万円を超えるといわれることもあります。専業主婦・専業主夫の仕事を年収に換算すると、果たしていくらになるのでしょうか。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

家事にも価値がある

家事には大きな価値があります。家庭内での仕事は、食事の準備や洗濯、掃除といった一般的な家事だけでなく、献立を考えたり、調味料の補充をしたり、子どもの学校や幼稚園の準備、宿題のサポート、不要なチラシの処分など、いわゆる「名もなき家事」も含まれます。やることを数え上げればキリがなく、家事の範囲はとても広いのです。
 
さらに、毎日3回の食事作りや掃除、洗濯など、ほとんどが立って行う作業で、体力も必要です。買い物に出かけて、購入した食品や生活用品を家に運ぶこともその一部です。家族の人数や子どもの年齢によって負担は増える傾向があるため、これらすべてをこなすにはかなりの労力が求められると考えられます。
 
家族が健康で快適に過ごせる環境を維持している専業主婦・専業主夫の働きは、とても大切なものといえるでしょう。
 

家事を時給換算すると

それでは、まず家事を時給で換算してみましょう。求人検索エンジンの「Indeed」によると、2024年12月3日時点での家事や清掃代行スタッフの平均時給は1484円となっています。
 
また、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によれば、家事代行を含む生活関連サービス業・娯楽業における短時間労働者の平均時給は、男女を合わせて1254円です。この2つの時給の平均は約1370円です。
 

専業主婦・専業主夫の働きを年収換算すると