久しぶりに「ビデオレンタルショップ」に行ったところフロアのほとんどが「書籍」や「家電製品」になっていました。やはり今は「レンタル」するより「動画配信サービス」を利用する方がお得なのでしょうか?
近年「ビデオレンタルショップ」から足が遠のいたという方もいるのではないでしょうか。一方で、最近では「動画配信サービス」が充実しており、「ビデオレンタルショップ」よりサブスクリプション型の「動画配信サービス」を利用するのが一般的かもしれません。   当記事では「ビデオレンタルショップ」や「動画配信サービス」といった映像ソフト市場の推移や、「レンタル」するより「動画配信サービス」を利用する方がお得なのかどうかについて、詳しく解説します。

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「ビデオレンタル店」は1990年代をピークに減少傾向

最近は街で見かける機会も減りつつある「ビデオレンタル店」ですが、現在どのくらいの店舗が営業しているのでしょうか。
 
一般社団法人日本映像ソフト協会によると、2019年の調査時点で、JVAレンタルシステム加盟の「ビデオレンタル店」における月平均レンタル総売上および貸出枚数はともに減少傾向が続いていたということです。
 
また、ビデオレンタル店も含む「JVAレンタルシステム加盟店数推移」においては、1990年12月に1万3529店舗でピークを迎え、それ以降は減少傾向にあり、2024年6月時点ではピーク時の約6分の1にあたる2324店舗にまで縮小しています。
 
同じく一般社団法人日本映像ソフト協会の「2023映像ソフト市場規模およびユーザー動向調査報告書」によると、2023年における映像ソフトの市場規模は前年比104.9%(市場規模推計値:8123億円)で成長しているものの、レンタル市場は前年比72.9%(市場規模推計値:417億円)となっており、減少トレンドが継続しているようです。
 

「ビデオレンタル店」縮小の背景にあるのは「有料動画配信サービス」の台頭

「ビデオレンタル店」縮小の背景にあるのは、「有料動画配信サービス」の台頭でしょう。
 
前述の「2023映像ソフト市場規模およびユーザー動向調査報告書」によると、有料動画配信サービスは2013年に市場規模597億円(推計値)だったものが、右肩上がりで増加し、2023年には約10倍にあたる5991億円(推計値)の市場規模にまで拡大しています。
 
有料動画配信サービスの市場規模拡大と反比例するように、ビデオレンタルの市場規模は縮小している点が注目すべきポイントです。トータルで見ると成長トレンドにある映像ソフト市場の動向から考えると、多くのユーザーがビデオレンタルから有料動画配信サービスに移行した可能性が高いと予想されます。
 

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