48歳ですが、子どもの教育費がかさみ貯金が「400万円」しかありません…老後、年金だけで生活している人はどのくらいいるのでしょうか?
人生にはさまざまなライフイベントがあり、その度にまとまったお金が必要です。人生の3大費用として「教育・住宅・老後」が挙げられますが、中には子どもの教育費がかさんで思うように貯金ができない人もいるようです。老後生活が心配になり、年金だけで生活できるか気になるでしょう。   そこで今回は、老後に年金だけで生活している人はどのくらいいるのか調べてみました。計画的に貯金する方法もご紹介しますので、参考にしてください。

▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説

年金だけで生活している人はどのくらいいる?

厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合は以下の通りです。
 

・公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯:44.0%
・80~100%未満の世帯:16.5%
・60~80%未満の世帯:13.9%
・40~60%未満の世帯:13.5%
・20~40%未満の世帯:8.5%
・20%未満の世帯:3.6%

 
同調査から、年金だけを収入源としている世帯は44.0%で、半数以下であることが分かります。半数以上の高齢者世帯では、仕事を続けるなどして何らかの収入を得ていることが考えられます。
 

将来もらえる年金はいくら? 年金だけで老後生活を賄うことは難しい?

日本年金機構によると、2024年4月分からの年金額は以下の通りです。
 

・国民年金(老齢基礎年金(満額)):月額6万8000円
・厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):月額23万483円

 
将来もらえる年金額は、現役時代の働き方や年金保険の加入期間などによって個人差があるため、自身のケースで目安を知っておくことは大切です。
 
なお、総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上夫婦のみの無職世帯における家計収支は、月に3万7916円の不足が生じるとのことです。
 
年金だけを収入源としている世帯が44.0%あるとはいえ、それだけで生活できているとは限らないとも推察できます。年金のみで生活している世帯は、貯蓄を取り崩すなどして毎月の不足分を賄っている可能性もあると考えられます。
 

老後生活を賄うために計画的に貯金する必要あり