
▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
市役所と県庁の違い
まずは、市役所と県庁の違いを確認しましょう。仕事内容と平均年収について比較します。
市役所職員と県庁職員の仕事内容
最初に、それぞれの仕事内容を確認します。
市役所職員は、県庁と比べ、より地域住民に寄り添った仕事内容であることが多いです。例えば、次のような仕事があります。
●戸籍謄本や住民票、マイナンバーカードの発行
●市営の公園や動物園、道路の整備
●図書館や体育館などの施設管理
●上下水道の管理
県庁には行ったことがないけれど、市役所には行ったことがあるという人もいるでしょう。それだけ市職員の仕事は地域住民に近い仕事内容といえます。一方で県庁職員の仕事内容は、次のようなものが挙げられます。
●市区町村をまたいだ開発計画
●国の施策における各市区町村との調整役
●県立高校や県立特別支援学校の運営
県庁職員は、県民と接する仕事はそれほど多くなく、国と都道府県内の各市区町村などの間に立ち、パイプ役として働くことが多い仕事だといえそうです。
市役所職員と県庁職員の平均年収
仕事内容に違いがある市役所職員と県庁職員ですが、年収にも違いがあるのでしょうか。
表1は、総務省が発表している「令和5年地方公務員給与の実態」を基にした都道府県・指定都市・市・町村別の給与額です。職員の職種の中でも人数の多い、一般行政職で比較します。
表1
平均給与月額 (A+B) |
平均給与月額 (A) |
諸手当月額 (B) |
年収 (ボーナスは含まず) |
|
---|---|---|---|---|
都道府県 | 40万7064円 | 31万9151円 | 8万7913円 | 488万4768円 |
指定都市 | 43万9873円 | 31万9668円 | 12万205円 | 527万8476円 |
市 | 40万2039円 | 31万5844円 | 8万6195円 | 482万4468円 |
町村 | 36万1255円 | 30万2172円 | 5万9083円 | 433万5060円 |