
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
年収700万円は少ないのか?
まずは世帯年収700万円は、どの程度の割合いるのかを確認しましょう。給与所得者全体の平均年収や年収700万円以上の割合、さらに東京23区内の平均世帯年収と比較してみます。
給与所得者全体の平均年収
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は459万5000円です。世帯の中で働いている人が一人の場合、個人の年収としては平均年収よりも高いことになります。
なお、年収700万円を含む年収600万円〜700万円以下の割合は、全体の7.1%、700万円を超える年収があるのは15.9%であり、年収700万円は上位25%に入っていることになります。
ただし夫婦ともに正社員かつ共働きで世帯年収700万円の場合は、一人当たりの年収が350万円ほどです。そのため、平均年収459万5000円と比べると一人当たり100万円少なくなるため、高収入とはいえない可能性もあります。
東京23区内の平均世帯年収
次に東京23区内の平均世帯年収はいくらくらいになるのか、確認してみましょう。
総務省統計局の「2023年(令和5年)家計調査報告(家計収支編)」の中でも、2人以上の世帯のうち世帯主が会社や官公庁などに勤務している勤労者世帯の収入を基に、年収を計算したものが表1です。
表1
ひと月当たりの実収入 | 世帯年収 |
---|---|
73万4830円 | 881万7960円 |