
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
2024年の反省をする
まずは、2025年のことを考える前に、2024年にお金がどのぐらい増えたかを確認しましょう。
その確認の方法は、次のとおりです。自分名義(家族全体を知りたいのであれば、家族全員分の名義)の通帳を、手元に用意します。
(1)2023年12月31日時点の通帳の残高を、すべて合計します。
(2)2024年12月31日時点の通帳の残高も、すべて合計します。
(3)(2)-(1)をします。
上記において、(3)で算出した額が2024年1年間で増えた金額です(投資をしている人は、投資している口座残高も含めて考えるとさらによいでしょう)。
例えば、「毎月3万円は貯金しています」という人は、少なくとも(3)が36万円になっていれば計画通りだったといえます。36万円を超えていれば、なおよいわけです。
ところが、(3)が36万円を下回っていれば、計画通りではなかったということになり、原因の分析が必要です。
原因が、「2024年に冷蔵庫を買った」というようなものであれば、問題はありません。
しかし、大きな金額の買い物や旅行もしていないのに、計画通りお金が増えていなかったというのであれば、最大の問題になります。知らないうちにお金が減少しているのですから、2025年も同じように生活すれば、計画通りにお金が増えない可能性もあるわけです。
2025年の計画を立てましょう
2024年の反省をふまえて、2025年の計画を立てましょう。
先ほどの2024年の反省で書いた事例を用いると、(3)の額が36万円だった、もしくは36万円を超えていた人(計画通り貯金ができた人)は、2025年の貯金目標額を「毎月4万円」と、1万円増やしてみましょう。
このとき、(3)の額が60万円になっていたからといって、「毎月5万円」という目標にしてしまうと自分へのプレッシャーにもなりかねないので、5000~1万円の範囲で増やしていきましょう。
反対に、(3)の額が36万円を下回っていた人(計画通りに貯金ができなかった人)は、2025年の貯金目標額は「毎月3万円」、つまり2024年と同じにしておきましょう。
もし、2025年に大きな出費(子どもの進学に伴う費用・旅行・起業など)が予想される場合は、2024年の目標額を下回る目標金額でもかまいません。あまりにも大きな出費が予想される場合は、「2025年は貯金しない(マイナスにならなければOK)」くらいで問題ありません。