友人から「週末はグランクラスで軽井沢に行ってきた」と聞きました。一般人には手が届かないイメージですが、「グランクラス」に乗る人はどんな層ですか?
新幹線は長距離を高速で移動できる利便性はあるものの、それでも長時間の移動になることも多く、移動による疲労感を少しでも軽減したいと考える人も少なくないのではないでしょうか。   現在、一部の新幹線においてグリーン車のさらに上位のクラスで、グリーン車を上回る乗り心地とサービスを提供する「グランクラス」という車両が運行されていることはご存じでしょうか。   本記事では「グランクラス」とはどのような特徴のある車両なのか、サービス内容、料金、人気の理由まで徹底解説します。

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グランクラスとは?

グランクラスは、東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、上越新幹線(E7系)、北陸新幹線(E7系・W7系)で営業しています。
 
グランクラスは1編成に1両・18席しかなく、内装や座席、サービスなどは普通車・グリーン車と大きく異なり、「新幹線のファーストクラス」に位置づけられる特別車両です。
 
木目調とメタリックな色合いで統一された落ち着きと安らぎのある内装の車内には、横3列×縦6列配置で広々とした座席配置が特徴的です。シートピッチはグリーン車を上回る広さで、気兼ねなくリクライニング機能を使えるほどゆったりした座り心地になっています。
 
さらに普通車やグリーン車と大きく異なる点が、軽食・飲料のサービスで、一部の「グランクラス(飲料・軽食なし)」列車を除いてサービスを受けられます。乗車後は各席に乗務員がオーダーの対応をしてもらえるほか、それ以外のタイミングでも呼び出しボタンを押すことで対応してくれます。
 
ドリンク類はアルコール・ソフトドリンクなど10種類以上がそろっており、乗車時だけでなく、その後も好きなタイミングでオーダー可能です。
 

グランクラスの料金

普通車やグリーン車とは大きく異なるサービスだけに、グランクラスの料金はどの程度かかるのかが気になるところです。グランクラスの料金は走行距離(区間)ごとに金額が設定されており、さらに新幹線の種類によって「飲料・軽食あり」と「飲料・軽食なし」の列車があります。
 
例えば、軽井沢にも停車する北陸新幹線「はくたか」のグランクラス料金(飲料・軽食なし)は、表1のとおりです。
 
表1

東京から グランクラス料金
(おとな・こども同額)
高崎 5950円
軽井沢 5950円
長野 7340円
糸魚川 9690円
富山 1万1190円
金沢 1万1190円