子どもを「私立小学校」に通わせたい。「習い事」などにも行かせると、世帯年収「700万円」では難しい?
子どもを小学校から私立に通わせたいと考えているものの、学費を賄えるか心配な人もいるかもしれません。   義務教育の期間である小学校・中学校は、国公立であれば無償で通えます。しかし、私立の小学校・中学校にそのような補助はなく、保護者に負担が掛かります。世帯年収がいくらくらいの家庭であれば、無理なく通わせられるのか、気になる人もいるでしょう。   今回は、私立小学校に6年間通わせる場合の費用や、費用が足りない際の対処法をご紹介します。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

年収に占める教育費の割合

まずは、一般的な家庭がどの程度教育費を掛けているのか、年収に対する割合を確認します。
 
日本政策金融公庫の調査によると、世帯年収600万円以上800万円未満の家庭では、世帯年収に占める在学費用(世帯の子ども全員に掛ける費用の合計)の割合が平均15.5%となっています。この割合を世帯年収700万円に当てはめると、平均在学費用は108万5000円です。
 

私立小学校の進学で掛かる費用

108万5000円で私立小学校に通わせることはできるのか、考えてみましょう。教育費は、授業料などの「学校に掛かる費用」と、習い事代などの「学校外で掛かる費用」に大別されます。私立小学校に通わせた場合、それぞれどれくらいになるのかを確認します。
 

学校に掛かる費用

文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、私立小学校に通った場合の学校教育費は年96万1013円、学校給食費は年4万5139円でした。合計すると、年100万6152円になります。
 
公立小学校に通った場合の総額は年間10万4984円で、私立の約10分の1の額で通える計算です。
 
なお、私立小学校の学校教育費96万1013円の内訳で最も多いのは「授業料」(55.8%)、次いで「学校納付金等」(16.9%)「通学関係費」(10.9%)などです。授業に直接関係のない対象にも費用が掛かっていることが分かります。
 

学校外で掛かる費用