風呂の残り湯による洗濯は、どれだけの節約効果がある? 衛生面で問題はない?
お風呂の残り湯を洗濯に活用することは、節約につなげられますが、衛生面での不安を感じる方もいるでしょう。実際にお風呂の残り湯で洗濯したところ、タオルがにおうと感じることがあるかもしれません。   お風呂の残り湯は、放置する時間が長くなると細菌が増殖すると言われています。このことを考慮すると、使用するタイミングや使用方法には注意が必要です。   今回は、残り湯の衛生面や節水効果について解説します。残り湯を使用する際の注意点についても触れていますので、毎日の洗濯に残り湯を活用する際の参考にしてください。

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残り湯活用による節水効果と年間の節約額

お風呂の残り湯は、使用状態によっても異なりますが、一般家庭では約180リットルとされています。この半分を洗濯に利用すると約90リットルの節水が可能です。
 
1リットル当たりの単価を0.24円とし、毎日残り湯を使用したとすると、毎月約650円の節約となります。
 
・90リットル×0.24円/リットル×30日≒650円
 
これを1年間続けると650円×12ヶ月で、年間約7800円もの節約が可能です。
 

残り湯にはどれくらいの細菌がいる?

残り湯の細菌数は入浴する人数や、お湯を放置した時間によって異なります。表1は風呂水中の細菌数を表したものです。
 
表1

入浴人数 入浴前 入浴直後 一晩放置後
2名 40 110 25万
3名 40 360 29万
5名 80 2700 120万

出典:株式会社衛生微生物研究センター「風呂水中の細菌数」を基に筆者作成
 
表1の数値は一例であり、以下の要因により細菌の増殖は変動します。

●入浴後の風呂水の温度変化
●体に付着していた汚れの量