
▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
法律的に「お年玉」の所有権は誰にある?
お年玉は子どもが受け取るものですが、その所有権は法律上どう扱われるのでしょうか。親が管理する場合に求められる責任や、使ってしまった場合のリスクも知っておくことが重要です。
ここでは、未成年者のお金に関する法律的なルールについて解説します。
お年玉は誰のもの? 法律で見る所有権
お年玉は法律的に「贈与」とみなされるため、年齢に関係なく、それを受け取った子ども本人の所有物とされます。したがって、お年玉を受け取ったのがたとえお金の価値が分からない赤ちゃんであっても、贈与されたお金の権利は子どもにあるのです。
未成年者のお金の管理における親の責任
親には法律上、親には未成年の子どもの資産を管理する権利が与えられています。これは民法824条により定められた、財産管理権です。そのため、子どもが受け取ったお年玉を親が預かり、管理すること自体は法的に認められています。
子どもが自分のために使いたいと希望したときに、全額を親が保管し、子どもに使わせなかったとしても違法にはなりません。ただし子どもが成人した後は、お年玉を含めた全ての財産管理権は本人に移り、親が関与することはできません。