
▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
設定だけで違う! エアコンの効果的な節電術
ダイキン工業株式会社が行った検証結果を基に、節電術をご紹介します。
風向はななめ下より水平がお得
冷房運転の風向設定を「ななめ下」と「水平」に設定し、8時から19時までの11時間における消費電力量を計測した結果、風向がななめ下の場合は3.76キロワットアワーで約117円、水平の場合は2.77キロワットアワーで約86円でした。
1ヶ月分の電気代に換算すると、風向がななめ下の場合は3510円、水平の場合は2580円となります。1ヶ月換算では、水平で運転した方が930円安くなる計算です。
これは、冷たい空気は重く、床付近にたまる性質があるため、このような違いが発生するためだといわれています。ななめ下に風向を設定すると、エアコンを設置している付近の室温が下がらず、センサーはもっと冷やそうと必要以上に運転します。
そのため、風向を水平にして、エアコンが設置されている高さから部屋全体を冷やす方が、約3割もの節電につながるようです。
ただし、暖房を使用する場合はこの限りではないようです。暖房使用時に風向きを水平にしてしまうと、暖かい空気が高いところにたまりやすい性質があることから、部屋がなかなか暖まらない傾向があるようです。そのため、暖房を使用する場合は、風向きを下に向けた方が、電力効率がよくなる可能性があります。