「ビールを箱買い」すると「損」をする? まとめ買いで見落としがちなポイントを解説
ビールは、スーパーやコンビニ、ディスカウントストアなど、さまざまな場所で購入できます。チラシを眺めると、特に箱買いがお買い得になっていて、安く購入できるため節約につながると考える人もいるでしょう。   しかし、その節約が必ずしも「得策」になるとは限りません。例えば、飲み過ぎて健康を損ねたり、必要以上に消費して余計な出費が増えたりする可能性があるためです。   今回は、ビールの箱買いが損につながる可能性がある理由と、見落としがちなポイントについて解説し、賢く消費するためのヒントをお伝えします。

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ビールの箱買いは購入視点だとお買い得

ビールは希望小売価格を設定していないことが多いようです。そのため、購入する場所によって値段が異なります。
 
あるビールの350ミリリットル缶をコンビニで販売した場合の価格は、税込み224円程度のようです。そのため、コンビニで箱買いする場合は、1箱で5376円となります。一方Amazonでの箱買いでは、4000円前後が相場となっていました。(2024年11月25日現在)
 
以上を踏まえると、コンビニで単品を24本購入した場合と比較すると、1300円程度の価格差が出る可能性があります。そのため、多く飲む方の場合は、Amazonの箱買いを選ぶとお得になると考えられます。
 
実店舗でも、スーパーや酒屋などの量販店であれば箱買いで値引きされるケースがあり、コンビニで都度購入するよりもお得になることもあるでしょう。
 

箱買いで結果的に出費を増やしてしまう理由

箱買いは、一見得しているように感じるかもしれません。しかし、都度購入するよりもビールの消費量が多くなり、結果的に出費が増える可能性もあるでしょう。
 
箱買いした場合は、ビールが常に手元にあります。1日1本の予定で購入しても、冷えたビールが冷蔵庫の中にあれば、「もう1本」と追加したくなるかもしれません。結果的に、1日1本ずつ購入するよりも、出費が増えてしまいます。
 
また、場合によっては依存症などの病気を引き起こす恐れもあります。
 
アルコールは、麻薬や覚せい剤と同様に依存性がある薬物の一種といわれており、脳が快感を覚えるメカニズムが似ているようです。そのため、体が必要ないと感じても、脳がそのブレーキを解除してしまうことがあるといわれています。
 
飲酒が習慣化すると、アルコールに対する耐性ができます。飲酒を始めた初期には少しの量で満足していたのに対し、徐々に酒量が増えていきます。この悪循環が、依存性につながると考えられているのです。
 

ビールを箱買いすると1本あたりの価格は安くなるが、それ以外の出費が増えるおそれがある