大学生の時の友人が「会社の手取りが時給換算で学生時代のバイトとそこまで変わらない」と嘆いていました。実際の所、どれだけの「給料」があれば「アルバイト」より稼げることになるのでしょうか?
大学生の頃のアルバイト経験は、働く上での基盤を築く重要な時期です。しかし、卒業後に就職しても思ったよりも手取りが増えず、学生時代のアルバイトと大きな差がないと感じる人も少なくありません。では、実際にどれだけの給料を得れば、アルバイトと比較して収入を増やせることになるのでしょうか。   本記事では、企業での手取り給料を時給換算してアルバイトの時給と比較し、どの程度の給与水準が求められるのかを考察していきます。

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大学生アルバイトの時給

株式会社マイナビが2024年2月に行ったに「大学生のアルバイトに関する調査」の結果によれば、大学生のアルバイトにおける平均勤務時間は1日あたり4.8時間で、週の平均勤務日数は3日、月の手取りはおよそ5万9900円となっています。この数値を基に大学生のアルバイト時給を計算してみましょう。

1週間の平均勤務時間:4.8時間×3.0日=14.4時間
1ヶ月(約4.3週間)の平均勤務時間:14.4時間×4.3週間=61.92時間
平均的な月の手取りと勤務時間から出す時給:5万9900円÷61.92時間=967円

従って、大学生のアルバイトの平均時給は約967円となります。
 

正社員の平均月給

厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、正社員の平均月給は表1の通りです。
 
表1

年齢 正社員の平均月給
20~24歳 22万8700円
25~29歳 26万3600円
30~34歳 29万4100円
35~39歳 32万7000円
40~44歳 35万4600円
45~49歳 37万4500円
50~54歳 39万4300円
55~59歳 40万4800円