
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
2024年、「新卒採用」の状況はどうだった?
2024年3月に、東京商工会議所が発表した「2024年新卒者の採用・選考活動動向に関する調査」によると、2024年新卒者の採用計画人数に対する充足率(計画している内定者数をどれだけ確保しているかの率)が100%以上であると回答した企業は全体の14.5%にとどまりました。
逆に充足率50%未満と、予定されていた内定者数の半分も新卒学生を確保できなかった企業は41.5%にのぼります。2023年の同じ時期に行われた調査では、充足率50%未満の企業は33%であったことから、急激に新卒者の確保が困難になってきている様子がうかがえます(図表1)。
図表1
東京商工会議所の資料より抜粋
同じ調査からは他にも、以下のようなことが読み取れます。
・採用する側の企業の行動として採用・選考活動の長期化が起きている
・新卒採用数を増やす予定である企業が3割近くある
・内定、内々定の辞退をする学生が多く、2割以上の企業では内定・内々定者の半数以上が採用辞退をしている
いずれも今後、企業における「新卒採用」が今まで以上に困難になることを示唆する結果になっています。少子化が進んでいることも手伝い、残念ながら将来に「新卒採用」の状況が改善することは考えにくいでしょう。