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都市ガスとプロパンガスの料金の違い
都市ガスとプロパンガスでは、使用料金に大きな差が生じることが特徴です。表1は、東京ガス株式会社と一般財団法人日本エネルギー経済研究所「石油情報センター」のホームページを基にそれぞれの使用料金をまとめたものです。
表1
1ヶ月あたりの使用量 | 都市ガス (2025年2月検針分・一般料金) |
プロパンガス (2024年12月公表分・関東局) |
---|---|---|
5立方メートル | 1592円 | 5266円 |
10立方メートル | 2425円 | 8616円 |
20立方メートル | 4092円 | 1万5085円 |
50立方メートル | 8647円 | 3万3330円 |
※筆者作成
表1より、1ヶ月に5立方メートルのガスを使用した場合、プロパンガスの月額料金は5266円ですが、都市ガスの月額料金は1592円と、差額は約3700円にもなります。
また、使用量が増えるほど差額は大きくなり、50立方メートル使用する場合では、プロパンガスの月額料金3万3330円に対し、都市ガスは8647円と、2万4000円以上の差額が生じます。
日常的にガスを多く使用する家庭や長期的な居住を考える場合、都市ガス物件を選ぶことで大幅な節約が可能と考えられます。
都市ガスについて
都市ガスは、地下に埋設されたガス導管を通じて供給される仕組みです。プロパンガスは、業者によるガスボンベの定期配送に伴う費用がガス料金に反映されるため、結果的に料金が高くなる傾向があります。
一方の都市ガスは導管を通じて直接供給されるため、ガスボンベの配送コストが不要で、ランニングコストを抑えられる点が特徴です。
なお、2017年に都市ガスの小売全面自由化が実施されました。消費者は複数のガス会社から選べるようになったため、ガス会社間での価格やサービス競争が活発化しています。
都市部では多くのガス会社が競合しているため、消費者にとっては選択肢が広がり、低コストなプランを選べる可能性が高まっています。都市ガスは安定した供給に加え、料金体系の選択肢が多いことが特徴のひとつです。