
▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
どうして「冬は電気代が高い」のか
まずは「冬は電気代が高い」といわれる理由について考えましょう。今回の場合、「冬は電気代が高い」という言葉には以下の3つの意図が込められていると考えます。
(1)1ヶ月あたりの電気代は冬が高くなりがち
(2)夏より冬のほうが消費電力の高い家電がある
(3)政府の電気代補助が少なくなる
1年のうちで一番電気代がかかる季節は冬、とりわけ1月から3月の間です。エアコン、電気ストーブ、こたつなどの暖房器具が消費電力の多くを占めていますが、洗濯・乾燥機の割合はどうなのでしょう?
経済産業省 資源エネルギー庁「冬季の省エネ・節電メニュー(2023)」によれば、家庭における1日の電気使用の2.2%を洗濯・乾燥機が占めています。そして、洗濯・乾燥機の乾燥機能を「部屋干しと併用して使用時間を短く」することで、0.5%の電力を削減できるとしています。
1日で一番電気代がかかっている家電であるエアコンは、冷房と暖房で定格消費電力が異なります。冷房より暖房のほうが電気代はかかるのです。一方、2番目に電気代のかかる冷蔵庫は、夏のほうが電力消費量は多いです。乾燥機能付き洗濯機の場合は季節による違いはありません。
政府の電気代補助として行われていた「酷暑乗り切り緊急支援」は2024年10月使用分までで打ち切られましたが、続いて「電気・ガス料金負担軽減支援事業」が発表されました。
「家庭の電力使用量の最も大きい時期である1月から3月の冬期の電気・ガス代を支援する」として2025年1月~3月使用分は値引きが受けられるのですが、「酷暑乗り切り緊急支援」と比べて値引き額は少なめです。