セルフ給油で「自動ストップ」したけど、まだ入りそう!→「継ぎ足し給油は危険」と友人に指摘されたけど、なぜ危険なの?「安全な給油方法」についても解説
セルフ式のガソリンスタンドで「満タン」にして給油が自動ストップした後でも、「まだ入るだろう」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。   中には、自動ストップ後にガソリンをつぎ足していたら、友人から「危険だよ」と言われ、「なにが危険なんだろう?」と疑問に思うこともあるかもしれません。   実は、このつぎ足し給油は多くのガソリンスタンドで禁止されており、さまざまな危険性が伴います。本記事では、つぎ足し給油がなぜ危険なのか、その理由と安全な給油方法について解説します。

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つぎ足し給油が禁止されている理由

セルフスタンドの給油機には、満タンになると自動的に給油を停止する「オートストップ機能」が備わっています。オートストップ後にさらに給油を続けると、どのような危険があるのかを見ていきましょう。
 

ガソリンの吹きこぼれによる火災リスク

つぎ足し給油を行うと、ガソリンが給油口からあふれ出す可能性があります。経済産業省資源エネルギー庁によると、2月3日時点のレギュラーガソリン価格は1リットル当たり184.6円です。
 
もちろん、あふれ出すガソリンが1リットルに達することはないかもしれませんが、数百ミリリットルをこぼしただけでも数十円のロスにはつながるでしょう。
 
これに加えて、東京消防庁は「ガソリンは常温で蒸発し、静電気の火花でも火災になることがあります」と注意喚起しています。
 
ガソリンは非常に揮発性が高く、つぎ足し給油によってガソリンが吹きこぼれると、静電気などのわずかな火種で引火する危険性があります。
 

計量器の故障や誤作動の可能性

給油ノズルのオートストップ機能は、ノズル内の空気の流れを検知して作動します。つぎ足し給油をするとノズルの穴がふさがり、センサーの誤作動や故障を引き起こすかもしれません。
 
そうなると、次回以降の給油時に正確な計量ができなくなる恐れがあります。
 

つぎ足し給油が車両に及ぼす影響