来年「高校受験」を控えた娘。「私立」の女子高が第一志望ですが、学費が高そうで心配です…。私立の学費は「公立」とどのくらい違いますか?
新生活がスタートする季節になりました。この春から高校へ進学されるお子さまも多いのではないでしょうか。新しい環境で勉強に励む子どもを見守る一方で、親として気になるのは「学費」についてでしょう。   特に、子どもが「私立」への進学を望んでいる場合は、お金がかかるというイメージを持つ方も少なくないはずです。   当記事では、文部科学省のサイトで公開されている「令和5年度子供の学習費調査」をもとに、私立高等学校と公立高等学校(それぞれ全日制)における学費の違いについて解説します。

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「私立高校」の1年間の学校教育費は「公立高校」の「約2.18倍」

授業料などを総合した「学校教育費」を公立高等学校と私立高等学校で比較した場合、公立高等学校の学校教育費は年間「35万1452円」かかるとされています。その中でも、大きな割合を占めるのが「通学関係費」の27.8%(9万7738円)と「図書・学用品・実習材料費等」の17.7%(6万2292円)です。
 
一方、私立高等学校の学校教育費は年間「76万6490円」かかるとされています。その中でも、大きな割合を占めるのは「授業料」の30.4%(23万3102円)と「通学関係費」の18.6%(14万2670円)となっています。
 

「私立」は「公立」より「学校外活動費」も高い傾向にある

家庭内学習費や通信教育・家庭教師費、学習塾費などを総合して「学校外活動費」というカテゴリーがあります。これにかかるコストとして、公立高等学校では年間「24万6300円」、私立高等学校では年間「26万3793円」という結果になっていました。
 

3年間の「学習費総額」で見ると「私立」は「公立」より「120万円以上」高い

公立高等学校3年間にかかる学習費総額は「178万7328円」というデータがあります。一方、私立高等学校3年間にかかる学習費総額は「307万7235円」となっており、公立と私立では120万円以上の差があるという結果になりました。
 
この結果から、3年間で必要になる学習費総額は、公立高等学校よりも私立高等学校の方が高くなる、といえるでしょう。
 

教育資金の確保に「学資保険」を利用している家庭も多い