子育ても落ち着いたのでフルタイムで働きたい…夫には「扶養範囲内」にしてほしいと言われましたが、手取りは共働きのほうが高いですよね?
子育ても落ち着くと、今まで専業主婦だった方がフルタイムで働くことを検討する家庭もあるでしょう。しかし、扶養に入っていた方がフルタイムで働くと、扶養していた方の税額は高くなります。   夫の手取り額が変わるので、働きたいときは事前に話しておく方がよいでしょう。今回は、扶養範囲内とフルタイムで働くメリット・デメリットや世帯の手取り額などについてご紹介します。

▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?

扶養範囲内とフルタイムで働くメリット・デメリット

扶養範囲を超えて働くか検討するときは、まず働き方の特徴を理解する必要があります。
 

扶養範囲内の場合

扶養範囲内で働くと、所得税や社会保険料の負担がありません。また、配偶者が扶養範囲内で働いていれば、夫は配偶者控除を受けられるため、夫の手取り額も増加します。さらに、会社によっては扶養手当を支給されるところもあり、収入が多くなる可能性もあるでしょう。
 
一方で、扶養範囲内で働いていると、妻が将来受け取れる年金は老齢基礎年金のみになります。結婚までに勤務経験があれば老齢厚生年金も受け取れますが、結婚後にフルタイムで働いたケースと比較すると少なくなるでしょう。また、扶養範囲を超えないように勤務時間を調整する必要があります。
 

フルタイムの場合

フルタイムで働くと、世帯収入が増えるため、家計に余裕が生まれます。また、フルタイム勤務は条件を満たしていれば社会保険に加入するため、老後は老齢厚生年金も受け取れる点もメリットです。事業所によっては、パートのフルタイムから正社員雇用してもらえる場合もあるでしょう。
 
しかし、夫の扶養から外れることで所得税や社会保険料の負担が発生します。また、夫の税額も増加するので、扶養から外れる際は夫婦で話し合って決めた方がよいでしょう。
 

夫と妻の手取りはどう変わる?