久しぶりに「平日の東京」に行ったら、街中や電車内が人でごった返していて驚きました。「コロナ禍」では閑散としていたと思うのですが、「テレワーク」は終わったのでしょうか?
コロナ禍の時期から感染症対策としてテレワークは普及したように見受けられました。しかし、最近では平日の都心でも人が多く、オフィスへ向かう人々の姿が目立つようになりました。テレワークによる働き方はいまどうなったのでしょうか。   本記事ではテレワークの現状と、テレワークと出社のコストなどについて解説します。

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テレワークの現状と「出社回帰」

新型コロナウイルスの影響や働き方改革を背景に、テレワークが注目され、導入が進んできました。しかし、コロナ禍の収束に伴って、いくつかの理由から「出社回帰」が見られるようになっています。
 
理由のひとつとして挙げられるのはコミュニケーション不足の問題です。オフィスでは、気軽に声をかけて打ち合わせができるのに対し、テレワークでは毎回チャットやメールでスケジュールを調整し、オンライン会議を開かなければなりません。
 
このように、コミュニケーションのコストが高くなり、業務の効率に影響を及ぼすことから、経営側主導での「出社回帰」が進んでいるといわれています。
 
また、オフィス空間での気軽なコミュニケーションがイノベーション創出につながるとされているため、その観点からも、「出社回帰」が進められる理由のひとつとされています。
 

出社回数と働き方の満足度の関係

あるインターネット調査によると、テレワークでは「働き方に満足」とする回答は約80%に達したのに対し、フル出社では満足度が約30%と、出社回数が増えるほど働き方の満足度が低下する傾向にあるようです。
 
さらに、フル出社では不満も約30%に達しているので、時間効率の悪さや働き方の選択肢の制限に不満を持つ方がいるのかもしれません。
 

テレワークと出社のコスト