エアコンの待機電力はどのくらい? エアコンの型ごとに変わることはある?
エアコンは使用していないときでも、わずかに電力を消費しています。これは「待機電力」と呼ばれます。では、実際にどのくらいの電力を消費しているのか、型ごとの違いについて詳しく見ていきましょう。

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待機電力とは

家電製品やガス機器は、使用していないときでもわずかに電力を消費しています。この消費される微量な電力が「待機電力」です。
 
家電が動作しているときに比べると、その消費量はごくわずかですが、長期間積み重なると電気代にも影響を与えます。そのため、節電を意識するなら、待機電力を減らす工夫も重要なポイントになります。
 

なぜ電源を入れていないのに電力が消費されるの?

電源を入れていないのに電力が消費される主な理由は、タイマー機能や時計、内部メモリの維持など、機器をスムーズに使うための機能を保持するためです。また、リモコン操作が可能な機器では、リモコンの信号をいつでも受信できるよう待機状態を維持するためにも電力が使われています。
 
リモコンで瞬時に操作できるのは、この待機電力があるおかげです。さらに、携帯電話の充電器のように、特に維持が必要な機能がなくても、コンセントに差し込んでいるだけで待機電力を消費する機器もあります。
 

エアコンの待機電力

エアコンは待機時にも電力を消費しており、一般的に1時間あたり約2.4Wを使用するとされています。ただし、省エネ性能の向上により、1W未満に抑えられているモデルもあります。
 
具体的な待機電力は、取扱説明書の仕様ページで確認が可能です。ある大手会社のエアコンでは、リモコンで「停止」状態のときに約0.8Wを消費します。これをもとに算出した電気代は下記の通りです。
 

時間あたりの電気代
0.8W÷1000=0.0008kW
0.0008kW×31円/kWh=0.0248円
 
日あたりの電気代
0.0248円×24時間=0.5952円
 
月(30日間)の電気代
0.5952円×30日=17.9円