
▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
湿度が上がると部屋が暖かくなるのは本当か
湿度が上がると、部屋が暖かく感じるといわれています。というのも、湿度が低いと汗が蒸発しやすくなるためです。
汗は、蒸発する際に体から熱を奪って体温を下げる働きがあります。そのため、湿度が低い状態で部屋を暖めても、体は体温を下げようとするため、寒く感じやすくなります。
例えば、暖房の温度を22度で設定している場合、湿度20%より80%の方が汗が蒸発しにくいため、暖かいと感じやすいです。そのため、夏・冬は、湿度を考えながらエアコンを使用すると、より快適な体感温度で過ごせる可能性があるでしょう。
エアコンのみの電気代と加湿器+エアコンの電気代はいくら?
1ヶ月(30日)当たりのエアコンの電気代は、(暖房期間消費電力÷暖房期間×電気料金単価×30日)で求められます。暖房期間消費電力とは、以下の条件で1年間使用した場合の消費電力です。
・外気温度:東京をモデルとする
・エアコン設定温度:20度
・1日当たりの使用時間:18時間
・暖房期間:160日(11月8日〜4月16日)
エアコンの暖房期間消費電力量が567キロワットアワー、電気料金単価が1キロワットアワー当たり31円とすると、電気代(30日)は約3296円です。
次に、エアコン+加湿器で、暖房温度を1度下げた場合の電気代と比較してみましょう。消費電力が31ワットの加湿器を1時間使用した場合の電気代は0.96円です。1日18時間使用した場合の1ヶ月の電気代は518.4円です。
環境省「エアコンの使い方について|家庭部門のCO2排出実態統計調査」によると、エアコンは、暖房温度を1度下げると約10%消費電力が削減されます。そのため、エアコンの電気代は約2966円になり、エアコン+加湿器の場合の電気代は、1ヶ月当たり3485円程度です。
今回の条件だと、エアコンのみの場合よりも電気代は189円ほど高くなります。しかし、加湿器をつけると体感温度があがるため、暖房の設定温度をさらに下げると節約になるでしょう。また、加湿しながら暖房を使用することで乾燥によるトラブルの予防につながる可能性があります。