
▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
東京五輪で生まれた新幹線の特大荷物ルール
東京五輪をきっかけに、新幹線に大きな荷物を持ち込む際のルールが誕生しました。
コロナ禍以前から訪日観光客の増加により、大型荷物を持つ旅行者が増え、安全に荷物を置くためのスペースを確保する必要性が高まっていたことが理由だとされているようです。こうした背景を受け、JR東海、JR西日本、JR九州の3社は2020年5月、新しい荷物の持ち込みに関するルールを導入しました。
車内に特大荷物専用の置き場を設け、そのスペースを利用できる座席を事前に予約できる仕組みを整備したのです。このルールにより、事前に荷物の置き場を確保できるようになり、大型荷物を持つ旅行者も安心して新幹線を利用できるようになったとされています。
特大荷物を持ち込める座席は2種類
特大荷物を持ち込める座席は、「特大荷物スペースつき座席」と「特大荷物コーナーつき座席」です。
特大荷物スペースつき座席とは
「特大荷物スペースつき座席」は、一部の車両の最後部座席に設けられた荷物置き場が利用できる座席で、東海道・山陽・九州・西九州新幹線の全列車に設置されています。
なお特大荷物とは、3辺の合計サイズ(縦+横+高さ)が160cmを超え、250cm以内の荷物のことをいうようです。特大荷物を持って旅行する場合は、事前に「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」を予約する必要があります。
予約なしで特大荷物を持ち込む場合、1000円(税込)の持込手数料がかかるとされています。ただし、スポーツ用品や楽器をはじめ、車いす、ベビーカーなどは、サイズに関わらず事前予約は不要なようです。
車内に持ち込める荷物のサイズは表1の通りです。
表1
荷物サイズ (A+B+Cの合計) |
持込可否・条件 |
---|---|
~160cm | 持込可能 |
160~250cm(特大荷物) | 「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」の事前予約が必要(追加料金不要) |
250cm~ | 持込不可 |