
▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
再雇用で年収が150万円下がることは減りすぎなのか
株式会社パーソル総合研究所が2021年に実施した「シニア従業員とその同僚の就労意識に関する定量調査」によると、約9割の方が再雇用後に年収が下がったと回答しています。また、年収の減少率の全体平均は44.3%であり、「50%より下がった」と回答した人の割合が27.6%で最も高い割合を占めています。
一方、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると給与所得者の平均給与は460万円で、再雇用で年収が減少率の全体平均である44.3%下がると仮定した場合の減少額は「203万7800円」でした。
以上のことから、再雇用で年収が150万円下がることは減りすぎとはいえず、平均値よりも減少額が少ないといえるでしょう。
再雇用後に年収が300万円あることはすごいことなのか
平均給与の460万円を給与収入として得ていた人が、再雇用による年収減少率の全体平均である44.3%下がると仮定した場合、再雇用後の年収は「256万2200円」です。また、再雇用後の年収が300万円だった人の再雇用前の年収は、減少率の全体平均に当てはめると「538万5996円」になります。
以上のことから、再雇用後の年収が300万円であることは平均値以上であり、平均値と比較すればすごいことであると判断できます。