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「NHK」と書かれたシールの正体は放送受信章
玄関ドアの外側、主に表札の近くに貼られている「NHK」と書かれたシールですが、正式名称は「放送受信章」というようです。
NHKによると、当時の日本放送協会放送受信規約において「住居の入り口等の外部からみやすいところに表示するもの」と規定されていたため、NHKを契約している家庭に配布されていたようです。職員はこのシールの有無で、NHKと契約しているかどうかを確認して契約収納活動を行っていたとされています。
しかし、2008年10月に放送受信規約が変更され、放送受信章はその時点で廃止になっています。
どうして放送受信章は廃止されたの?
それでは、なぜ放送受信章はなくなってしまったのでしょうか。廃止されてからは、どのようにして契約の有無を確認しているのかも併せて見ていきましょう。
放送受信章がなくても契約は確認できるから
デジタル化が進み、NHKの契約収納活動においても携帯端末が導入されたことで放送受信章は廃止になりました。現在は、携帯端末で放送受信契約の有無を確認しているようです。
特に返却の義務はなかったようなので、今でも貼ったままなのだと考えられます。
経費の削減のために
NHKによると、経費削減も放送受信章がなくなった理由の一つだとされています。
2008年の契約者数は約3800万世帯なので、仮に1枚10円でも、シール代だけで約3億8万円の経費がかかっていたことになります。引っ越しや新規契約のたびに配布されていれば、実際の配布数はもっと多かったかもしれません。