定年後は「交通誘導員」として働きたい。交通誘導員の「収入」や「年齢制限」などについて詳しく解説。
公的年金だけでは心もとないので、定年後も生活費を稼ぎたいという方もいらっしゃるでしょう。交通誘導員は年齢制限もなく、未経験でも挑戦できるとされているため、シニア世代におすすめの仕事だと考えられます。では、収入はどのくらい見込めるのでしょうか?   今回は、交通誘導員の収入と仕事内容や資格取得についてご紹介します。

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交通誘導員の給料

厚生労働省によると、交通誘導員の年収は、正社員で350万2000円、月収で計算すると29万円程度です。
 
日本の正社員の平均月収33万6077円と比べると、交通誘導員の給料は、平均よりも低い傾向にあるようです。しかしその一方で、未経験でも始めやすく特別なスキルや経験を重視されないため、応募しやすいメリットがあるとされています。
 

交通誘導員に年齢制限はない?

交通誘導員として働くためには18歳以上という規定があるようです。ただし、年齢の上限に関しての規定はないようなので、定年後でも応募可能だと考えられます。ちなみに交通誘導員の平均年齢は51.9歳で、70歳以上で働いている方もいるようです。
 
そのほか、特別な資格や学歴は不要で、実際に交通誘導員として働く人の学歴の傾向については、高卒が一番多く41.8%となっています。
 

交通誘導員の資格

交通誘導員で幅広い業務に就くには、資格を取得しておいたほうが有利になる可能性があります。以下は、交通誘導員に関連する資格の種類です。

●交通誘導警備業務検定1級
●交通誘導警備業務検定2級

資格を取得するには2つのルートがあり、1つは、公安委員会が実施する検定を受検すること、もう1つは、警備員特別講習事業センターが主催する講習を受ける方法です。取得方法、レベル、資格取得の手数料は表1のとおりです。
 
表1

資格取得の方法 手数料
公安委員会が実施する検定を受検する 1万4000円
警備員特別講習事業センター主催の講習を受ける 3万3000円(警備員対象)
警備員特別講習事業センター主催の講習を受ける 7万9200円(一般対象)