突然始まった義母との同居。夫は「親の面倒をみるのは子として当たり前」といいますが、生活費をもらわないのも当たり前なのでしょうか?
親が高齢になってくると、子ども世帯との同居話が持ち上がることもあるかもしれません。いずれ同居することが決まっていた場合もあれば、やむを得ない状況になり突然同居が決まることもあるでしょう。   いずれの場合であっても、親との同居で気になる問題のひとつに「生活費の負担」が挙げられます。   本記事では、高齢の親と同居している人の割合や、同居している親から生活費をもらっている人の割合をご紹介するとともに、同居することで生活費がどのくらい増える可能性があるのかをまとめています。

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高齢の親と同居している人はどれくらいいる?

国立社会保障・人口問題研究所が2022年に実施した「第7回全国家庭動向調査」によると「どちらかの母親と同居している」という人の割合が13.3%、「4人の親のうち誰かと同居」という人の割合が15.6%となっています。いずれも年々割合は低下傾向にあり、2013年の調査と比較すると半分以下となる結果です。
 
また、2022年時点で親と同居しているのは7世帯に1世帯程度とのことです。今回の事例のように「親の面倒をみるのは子として当たり前」という考えを持っている人もいるかもしれません。しかし「同居」という形で親の面倒をみる人の割合は減ってきていると考えてよいでしょう。
 

同居している親から生活費をもらわないのは当たり前?

今回の事例では同居する義母から生活費をもらっていないようですが、それが当たり前と考えるのか、それとも生活費をもらうことが一般的なのか、アンケート調査の結果を確認してみましょう。
 
株式会社AlbaLinkが2024年に実施した「親との同居に関する意識調査」によると、親と離れて暮らしている社会人500人中247人が、「親と同居するメリット」として「金銭面で楽になる」を挙げています。
 
ほかにも「家事を分担できる」「親の見守り・世話ができる」「育児を助けてもらえる」などの回答がありました。特に多かった回答が「金銭面で楽になる」であることから、もし同居するとなった場合、親からも生活費をもらおうと考えている人が多いと推測できるでしょう。
 
もちろん各家庭の事情にもよりますが、同居する親から生活費をもらわないことが「当たり前のこと」とはいえないかもしれません。
 

親と同居すると生活費はいくら増える?