
▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
年収103万円の壁が123万円の壁になるというのはどういうこと?
これまで「年収103万円の壁」は主に2つの意味を持っていました。まずはそれがどう変わったのかを見ていきましょう。
所得税が課税・非課税となる境目の年収が変わった
103万円の壁の1つ目の意味は、所得税がかかるか、かからないかの境目ということです。そもそも給料にかかる所得税は以下の手順で求めます。
1.「給与収入」から給与所得控除を引いて「給与所得」を求める
2.「給与所得」から各種控除(基礎控除など)を差し引いて「課税所得」を求める
3.「課税所得」に定められた税率をかけて所得税を計算する
2024年までは給与所得控除として最低額55万円、合計所得が2350万円以下の人は基礎控除として48万円と、最低でも合計103万円の控除を受けられました。給与年収が103万円以下の場合、給与収入が控除額以下となるため、所得税がかからなかったというわけです。
2025年からは給与所得控除の最低額が65万円、基礎控除が58万円(年収2350万円以下の場合)となったため、最低でも123万円の控除を受けられることになります。これにより、年収123万円までは所得税がかからなくなったのです。