お米は「押し麦」を混ぜて炊くと節約になる? 1ヶ月で食費はどれくらい下がるの?
お米の価格高騰を機に、押し麦やもち麦といった大麦に注目が集まっています。大麦には食物繊維が豊富に含まれており、健康によいといわれていますが、白米と押し麦ではどれくらい価格が異なるのでしょうか。   そこで本記事では、白米と白米・押し麦のブレンドでは1ヶ月にかかる食費がどれくらい異なるのかについて解説します。

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押し麦とは?

押し麦は精麦される過程において、ローラーで平たくした麦のことをいいます。大麦は水分を吸収しにくい特徴があるため、加工することで食べやすくしています。
 
押し麦のほかにも、もち麦・大麦・丸麦と大麦には数多くの種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。押し麦の栄養価と、大麦の主な加工法について見ていきましょう。

 

押し麦の栄養価

押し麦には食物繊維やカリウムなどのミネラル、ビタミンが豊富に含まれていますが、特に水溶性と不溶性2種類の食物繊維が含まれている点が特徴です。
 
また、白米100グラムあたり約358キロカロリーに対して、押し麦100グラムは約340キロカロリーと少しヘルシーです。そのため、白米と押し麦を混ぜて炊けば、カロリーをおさえられるメリットもあります。

 

大麦の主な加工法は4種類ある

大麦は大きく分けて、「うるち性」と「もち性」の2種類の品種があります。また、それぞれの品種は小花が2列に並んでつく「二条」と、6列に並んでつく「六条」に分かれます。品種とは別に4つの加工法があり、図表1のとおりそれぞれに特徴が異なります。
 
【図表1】

丸麦 大麦の外皮を取り除き、糊粉層を削った状態が丸い大麦
押し麦・胚芽押し麦 丸麦を粒の真ん中にある黒い線を残したまま蒸して、ローラーでつぶした大麦
米粒麦 お米と同じような形に加工した大麦
白麦 丸麦の中央部分にある黒条線で2つに切り、蒸した後にローラーでつぶした大麦