
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
年収の「中央値」ってなに?
年収の中央値とは、所得を低い順に並べたときにちょうど中央に位置する人の年収のことです。例えば、年収300万円、500万円、1000万円の3人がいる場合、平均年収は(300 + 500 + 1000)÷3=600万円になります。
これに対し、「中央値」とは真ん中の年収のことをさすので、この場合は500万円です。このように、平均は一部の高所得者に影響されやすいのに対し、中央値はより一般的な所得水準を示します。そのため日本の年収では、平均年収よりも中央値の年収のほうが低めになることが多いのです。
日本の年収の中央値はいくら? 手取りは?
では、現在の日本の年収の中央値はどれくらいなのでしょうか。約60万人を対象としたdodaの調査データによると、平均年収は、男性は481万円、女性は366万円との結果に対し、男性の年収中央値は420万円、女性の年収中央値は340万円となりました。
また男女を合計した全世代の年収中央値は380万円です。さらに年代ごとでも中央値は異なり、それぞれ20代が345万円、30代が400万円、40代が450万円、50代以上が500万円となっています。
また、1000万円以下の手取り額は平均的に年収の75~85%であることが多いので、仮に80%を基準とすると、全世代の年収中央値380万円の平均的な手取り額は304万円となります。