「年金暮らし」の「夫婦」の「月の食費」はどのくらい? 趣味などに自由に使えるお金についても解説
年金暮らしをしている夫婦の生活費は、月々どれくらいかかっているのでしょうか。特に食費は、日々の生活に欠かせない支出であり、節約を意識しやすい部分のため気になるところです。   この記事では、年金生活を送る夫婦の1ヶ月の食費の平均額や、趣味などに自由に使えるお金について解説します。

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年金暮らし夫婦の食費の平均

総務省統計局の「家計調査〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、高齢夫婦無職世帯(65歳以上)の月の食費は、平均で7万2930円です。年齢別の食費は表1の通りです。
 
表1

年齢 食費
65~69歳 8万4720円
70~74歳 7万9042円
75~79歳 7万4975円
80~84歳 7万1367円
85歳~ 6万8397円

※e-Stat 政府統計の総合窓口「家計調査 家計収支編 2023年」を基に筆者作成
 

食費以外の生活費

食費以外に、住居費や光熱費、通信費、医療費、介護費、交際費、趣味費などほかの生活費を合計すると、月々の支出はかなりの金額になります。
 
総務省統計局の「家計調査〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」による65歳以上の夫婦のみの無職世帯の各項目の支出平均額は、表2の通りです。
 
表2

消費支出 金額
食料 7万2930円
住居 1万6827円
光熱・水道 2万2422円
家具・家事用品 1万477円
被服および履物 5159円
保健医療 1万6879円
交通・通信 3万729円
教養娯楽 2万4690円
その他の消費支出 5万839円

※総務省統計局「家計調査〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 
医療費や介護費は、年齢とともに増加する傾向があります。特に、介護が必要になった場合、その費用は大きな負担となって家計を圧迫する可能性があるでしょう。
 
高齢夫婦無職世帯の消費支出の合計額は25万959円ですが、実収入の平均額は24万4580円なので収支としては赤字です。そのため、収入が少ない場合には生活費を節約しなくてはなりません。
 

生活費を節約する方法