60代が老後安心して暮らすためには「貯金3000万円」は必要ですよね? 実際に貯めている人はどのくらいいるのでしょうか?
老後を安心して暮らすために、どれくらいの資金を準備したらよいか気になる方もいるでしょう。中には老後資金として3000万円は必要であると考える人もいるようです。高齢者で実際に3000万円貯めている人はどれくらいいるのでしょうか。   今回は、高齢者の平均貯蓄額について調べてみました。実際に老後資金3000万円は必要なのか、老後資金を準備する際のポイントもご紹介しますので、参考にしてください。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

高齢者の平均貯蓄額は? 3000万円を貯めている人はどれくらいいる?

厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯で「貯蓄がある」と回答したのは80.7%で、1世帯あたりの平均貯蓄額は1603万9000円であるとのことです。貯蓄額別の割合をまとめると以下の通りです。

●100万円未満:6.4%
●100万~500万円未満:18.8%
●500万~1000万円未満:13.7%
●1000万~2000万円未満:14.5%
●2000万~3000万円未満:8.7%
●3000万円以上:14.0%

老後資金として3000万円は必要であると考える人もいるようですが、実際に3000万円以上の貯蓄がある高齢者世帯は14.0%です。貯蓄額別の割合をみると、貯蓄ができている人からできていない人までほぼ均等に分かれていて、貯蓄額は各家庭によって大きく異なると見受けられます。
 

実際に老後資金3000万円は必要?

実際に老後の生活で3000万円も必要なのかと考える人もいるでしょう。老後資金の準備が必要だといわれている理由として、老後の家計収支は赤字になると予想される点が挙げられます。
 
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上夫婦のみの無職世帯の家計収支では、毎月3万7916円の不足分が生じているとのことです。
 
この不足分を年数別にまとめると以下の通りです。