山手線で降りる駅を間違え「1周」してしまいそうです。料金は高くなってしまうのでしょうか…?
都市部やその近郊で生活する方にとって、電車は必要不可欠な移動手段です。東京には、数多くの路線がありますが、山手線は東京を代表する路線の一つともいえるでしょう。   環状線であり、内回りと外回りの路線があることが山手線の特徴ですが、降りる駅を間違えて1周してしまう人もいることでしょう。その場合に気になるのが、運賃の扱いです。   そこで、本記事では山手線を1周した場合の料金について解説します。

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山手線とは

山手線とは30の駅に停車し、東京都内の中心部を結ぶ環状線です。全長は約3キロメートルあり、約60分で1周しているようです。本数3~5分に1本と多く、その利便性の高さから、都内を移動する際に利用した経験がある方は多いでしょう。
 
山手線は環状線のため、目的地が行き先ではなく、「外回り」や「内回り」と表示されている点も特徴の一つです。なお、時計回りが外回り、反時計回りが内回りです。また、最終電車でなければ、1周することで乗車駅に戻ってくることも可能です。
 

山手線を1周した場合の運賃

山手線は「大都市近郊区間」の一つである、「東京近郊区間」という枠組みに属しています。大都市近郊区間には特例が存在し、この区間内のみを普通乗車券で利用する場合は、利用した経路に関係なく、最も安い経路による運賃で電車を利用できるのです。
 
仮に神田駅で乗車して東京駅で下車する場合、運賃は外回りの1駅分で150円になります。環状線である山手線の特徴として、逆方向の内回りに乗車しても29駅目となる東京駅で下車できます。この場合でも、運賃は150円になるわけです。
 
ここで疑問点となるのが、山手線を1周した場合でしょう。つまり、神田駅から山手線を1周して再び神田駅に戻ってきたケースです。この場合は神田駅から神田駅へ向かうための最短ルート、つまり東京駅との往復分である300円が運賃になります。
 
例えば、神田駅で乗車して1駅目の東京駅で下車するはずが、乗り過ごすなどして1周した後に再びやってきた東京駅で下車するとします。この場合は上記の例を考慮すると、神田駅を起点とする山手線1周分の運賃300円と、神田駅から東京駅までの運賃150円を合算した450円が必要になるのです。
 
通常であれば運賃は150円ですから、料金は高くなるといえます。
 

山手線を1周した場合、料金は高くなる