せっかく「普通列車グリーン券」を購入したのに、満席…!お金を多く払っているのに、そのまま普通車に移動しなければいけませんか?
JRの電車に設置されている「普通列車グリーン車」は、一般的な普通列車の席よりも快適性が高い列車として知られています。   普通運賃にプラスアルファの料金を支払うとグリーン車に乗れますが、全車自由席であるため今回のケースのように、グリーン車に入ったら「満席だった」ということもあるでしょう。   本記事では、グリーン券を購入しても満席で座れなかった場合、どのような扱いになるかを解説します。

▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認

満席の場合の対処法

普通列車グリーン車は全席自由席であるため、空席があるケースもあれば満席であるケースもあります。
 
満席の場合は普通席がある車両へと移動する人も少なくないと思いますが、この場合には「払い戻し」が可能です。払い戻し方法は以下の通りです。


1.車内側の改札から出る前に乗務員(グリーンアテンダント)に普通車への移動を伝える
2.払い戻しの案内を受ける
3.指定のみどりの窓口で払い戻しを受ける

「グリーン券をプラスアルファの料金で買って損する」ということはないため安心です。
 
ただ注意点として、グリーン車の通路やデッキなどで立っている場合でもグリーン券は必要です。「次の駅で席があくかもしれない」と考えてそのまま立って待っていると、場合によって払い戻しに支障が出る可能性があるため注意が必要です。
 

普通列車グリーン車の料金と普通車の料金の比較

グリーン車に乗るにはプラスアルファの料金を支払う必要がありますが、具体的な料金体系やお得な乗車方法についてご紹介します。
 

グリーン車の料金体系

普通列車のグリーン車に乗るには、乗車券(もしくは定期券)とは別に、グリーン券の購入が必要です。グリーン券の料金は「営業キロ」と「購入方法」によって金額が変わります。表1では、東日本旅客鉄道株式会社(以下JR東日本)「普通列車グリーン車」を基に、グリーン券の料金をご紹介します。
 
表1

営業キロ 料金
50キロまで 1010円
100キロまで 1260円
101キロ~ 1810円