
▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
年金を月20万円もらうために必要な現役時代の年収は?
老齢年金は、「基礎年金」と「厚生年金」に分かれています。2024年度の老齢基礎年金の満額は月額6万8000円です。老齢基礎年金は収入にかかわらず一定の額のため、老齢年金を月20万円もらうためには、厚生年金から月13万2000円以上もらう必要があります。
現役時代に厚生年金に加入していた場合、標準報酬月額に基づいて厚生年金の額が計算されます。計算式は図表1のとおりです。
図表1
日本年金機構 は行 報酬比例部分より筆者作成
厚生年金に加入していた年代にもよりますが、年金を月20万円受給するためには、40年間の標準報酬月額の平均が約60万円、年収にすると約720万円必要となる計算です。
年金20万円を受け取る人の実際の手取り額はどうなる?
老齢年金で20万円受給できるといっても、実際には健康保険料などの社会保険料が天引きされるため、手取り額はこれより少なくなります。老齢年金から差し引かれる税金や社会保険料には、次の4つがあります。
●所得税:所得に応じて課税
●住民税:所得に応じて課税
●健康保険料:前期・後期高齢者医療制度の保険料で、所得に応じて課税
●介護保険料:40歳以上の人が加入する介護保険の保険料で、所得に応じて課税