平均や中央値は100万円から912万円まで広範囲に分布しています。「31歳・貯蓄80万円」は、金融資産を保有していない人を含めた「30歳代」単身世帯の中央値(100万円)に少し足りず、平均(594万円)に比べるとかなり少ない状況です。
貯蓄のコツ
「余ったら貯蓄する」という考え方(収入-支出=貯蓄)ではなかなか貯まりません。「まず貯蓄し、残りで生活する」方針に転換し(収入-貯蓄=支出)、毎月確実に貯めていきましょう。
目標を立てる
いつまでにいくら貯めるか、半年や1年程度の短期的な目標を立てます。少額の目標で始め、達成できたら額を増やしていきましょう。
結婚や出産、転居や住宅取得など、希望するライフイベントと関連づけた中期的な目標はモチベーションを維持しやすくなります。借金(クレジットカードのリボ払いやキャッシング、銀行や消費者金融のカードローン、自動車ローン、有利子の奨学金など)がある場合は、早期の完済を当面の目標にするのもよいでしょう。
貯蓄を自分で流用してしまうことが心配な人は、貯蓄専用の口座に積み立ててクレジットカードなどに紐づけない、あるいは勤務先の財形貯蓄などの仕組みを利用するなど、使いづらくする工夫をするのも一案です。
衝動的な支出を抑える
毎月・毎年の支出の中身を把握しましょう。何にいくら使っているかを可視化すると、支出を計画的に管理しやすくなり、貯蓄を計画的に進めやすくなります。
ときどき出てくる欲しいモノ、やりたいコトに対しては、「自分の生活や仕事に本当に必要なのか? それとも衝動的な欲望か?」を考え、本当に必要と判断できなければいったん冷却期間を置きましょう。
必要と判断できても「貯めてから買う(または、貯まってから申し込む)」のが基本です。足りないからといって安易に借金しないようにしましょう(リボ払いを含みます)。