離れて暮らしている大学生の息子は、毎月「5万円」の仕送りでも足りないと言います。本人もアルバイトをしているはずなのに、大学生ってそんなにお金がかかるのでしょうか?
大学生の子どもに仕送りをしているものの、中には「5万円では足りない」と言われて困惑している方がいるかもしれません。大学生の子どもが一人暮らしをする場合に、実際にどれほどの費用がかかるのか心配な方も多いでしょう。   本記事では、自宅を出て一人暮らしをしている大学生の一般的な生活費の内訳を基に、仕送りの実情と節約術を紹介します。

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一人暮らしをしている大学生の1ヶ月の生活費

全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査 概要報告」を基に、2023年における下宿生の1ヶ月の生活費を表1にまとめました。
 
表1

食費 2万5880円
住居費 5万4130円
交通費 4330円
教養娯楽費 1万2840円
書籍費 1500円
勉学費 1260円
日常費 7330円
通話通信料 3190円
その他 2290円
貯金・繰越 1万4740円
支出合計 12万7500円

出典:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査 概要報告」を基に筆者作成
 
自宅を出て一人暮らしをしている大学生の1ヶ月の平均支出額は12万7500円です。今回参考にした調査では、下宿生のアルバイト代は月平均3万6110円であり、5万円を仕送りする場合でも合計8万6110円と、平均支出額に足りていないことが分かります。
 
子どもにアルバイトをさせず、学業に専念してもらいたいと考えている場合は、仕送り額を増やすのもひとつの手です。
 
ただし、仕送り額を増やせば自身の生活が圧迫されてしまう可能性があるため、子どもに奨学金を利用してもらったり節約してもらったりするなど、ほかの方法も検討するとよいでしょう。
 

大学生が無理なくできる節約術