ふるさと納税で受け取った返礼品には、最低2000円の自己負担が生じています。1年間にふるさと納税をしたのがこのお肉だけの場合、返礼品を一切使わなければ2000円の出費がそのまま損失となるわけです。
しかし、ふるさと納税の自己負担額はふるさと納税1件ずつにかかるわけではなく、1年間全体で2000円に設定されています。例えば、2万円と1万円の寄附をした場合は、最大で合計金額の3万円から2000円を引いた2万8000円の控除を受けられるのです。
そのため、ほかにもふるさと納税で返礼品を受け取っている場合、捨てたお肉以外の返礼品の価値が2000円以上であれば、トータルでは損をしていないと考えられます。
とはいえ、返礼品を捨ててしまうことは経済的にも環境的にも好ましくありません。特に食品の場合は、事前に必要な量を考えて申し込むことが重要です。
ふるさと納税では食べきれる量・使いきれる量の返礼品を選ぶことが大切
ふるさと納税を有効活用するには、自分たちの生活スタイルに合った返礼品を選ぶことが重要です。特に食品の場合、家族構成や食事量を考慮し、無理なく消費できる量の返礼品を選ぶようにしましょう。
例えば、夫婦2人で消費する場合、大量のお肉や冷凍食品を選ぶと持て余す可能性があります。その代わりに、少量パックや冷凍・冷蔵不要で長期保存可能な加工食品などを選ぶと食べきれずに廃棄してしまうリスクが減るでしょう。また、トイレットペーパーといった日用品を選ぶことで、使いきれないリスクを避ける方法もあります。
前述した通り、返礼品を捨ててしまっても損にはならないケースはあるものの、無駄にしないための計画性を持つことが大切です。
ふるさと納税の仕組みを正しく理解し、賢く活用する
ふるさと納税は節税とはなりませんが、自己負担以上の価値がある返礼品を受け取れるお得な制度です。しかし、必要以上の量を申し込むと無駄が生じる場合もあります。
生活に合った返礼品を選び、無理なく、寄附できる限度額を使い切る計画性を持つことで、ふるさと納税のメリットを最大限活かしたいところです。制度の仕組みを正しく理解し、負担を抑えながらふるさと納税を楽しみましょう。