グリーン車に乗るには「グリーン券」が必要ですが、グリーン券の料金には購入方法によって「Suicaグリーン料金」と「通常料金」の2種類が存在します。どちらも、おとなとこどもの料金は同じで、利用する日付や時間帯に関わらず通年同額です。
 
表1

営業キロ Suicaグリーン料金 通常料金
50kmまで 750円 1010円
100kmまで 1000円 1260円
101km以上 1550円 1810円

出典:東日本旅客鉄道株式会社「普通列車グリーン車 料金」を基に筆者作成(2025年1月28日現在)
 
「Suicaグリーン料金」と「通常料金」の違いは、「Suicaを利用してグリーン車に乗車するかどうか」です。モバイル・カードタイプに関係なく、「Suica」にグリーン券情報を記録して購入した場合はSuicaグリーン料金になります。
 
ただし、チャージ残高を利用して紙のグリーン券を購入した場合は通常料金となるため、注意が必要です。一方、紙のグリーン券を購入した場合や車内でグリーン券を購入した場合は通常料金となります。
 

グリーン車の通路やデッキなどで立っている場合も「グリーン券」が必要

グリーン車に乗車している限り、グリーン券は必要です。そのため、たとえ着席できなかったとしても、グリーン車の通路やデッキなどに立っていただけでグリーン券を利用したことになります。「座れなかったから払い戻しをしよう」と考えている方は、必ず乗務員(グリーンアテンダント)に申し出て普通車へ移りましょう。
 

まとめ

普通列車のグリーン券は座席指定券ではないため、グリーン券を購入して普通列車グリーン車に乗ったものの、満席で座れなかったということはあり得ます。
 
その場合、乗務員(グリーンアテンダント)に申し出て普通車に移れば、払戻手数料なしで払い戻しが可能です。この際、「不使用証」を受け取っていなかったり、モバイルSuicaのアプリ上で払い戻し操作をしてしまうと、手数料として220円が差し引かれます。
 
また、着席していなくてもグリーン車を通路やデッキなどに立って利用した場合は、払い戻しの対象にはならない可能性があります。普通車に移ってグリーン料金の払い戻しを受けたい場合は、必ず乗務員(グリーンアテンダント)に申し出て「不使用証」を受け取り、改札窓口やみどりの窓口で対応してもらいましょう。
 

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