貯めていたタンス預金が「300万円」になりました。このお金で「家電」を買い替えたら「税務署」から指摘されることはあるのでしょうか?
タンス預金が貯まってくると、まとまった資金が必要な家電の買い替えを行いたいと考える人は多くいるかもしれません。しかし、まとまった額のタンス預金を使った際に、税務署から指摘を受けるのかどうかが気になることもあるでしょう。   本記事では、タンス預金がトラブルになる可能性のあるケースやタンス預金を続けるデメリットについて解説します。

▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?

タンス預金を自分で使うのは問題ない

タンス預金とは、銀行などに預けず、自宅で保管しているまとまった現金のことを指します。銀行を利用せず自分で管理することで、いつでも自由に使えるメリットがあります。貯めておいた現金を使うことには何ら問題はなく、家電の買い替えなど生活のために使うことも自由です。
 
ただし、金融機関への大きな現金預け入れなどがあれば、税務署が資金の出どころを確認する場合があります。しかし、家に保管していた正当なタンス預金であれば問題はありませんが、保有していた経緯を説明できるようにしておくと安心です。
 

相続税でトラブルが発生する可能性がある

タンス預金は銀行口座にある預貯金と同様に、相続税の対象となる財産です。注意したいのは、相続財産を過少申告して税負担を減らそうとする行為です。節税ではなく「脱税」に該当し、法的なペナルティーを受ける可能性があります。
 
国税庁の「令和5事務年度における相続税の調査等の状況」によると、相続税の税務調査で申告漏れが指摘される財産のうち「現金・預貯金」は全体の約3割を占め、申告漏れの金額は825億円にものぼります。
 
相続税の税務調査は通常、相続税申告から1~2年後に実施されることが多く、申告額が大きい場合は特に調査が入るリスクが高まるとされているのです。タンス預金が相続の際に発覚すればトラブルが生じることもあるため、遺産整理時には正確な申告を行うことが大切です。
 

タンス預金を続けるデメリット