「アルバイト」と「パート」に明確な違いはある? 「パートタイム・有期雇用労働法」で定義を確認
法律上、アルバイトとパートの明確な違いはありません。一般的に学生はアルバイト、主婦やシニアはパートと呼ばれますが、どちらも短時間勤務の労働者として同じ扱いです。   本記事では、アルバイトとパートの違いや定義について解説します。また、アルバイト・パートとして働くメリットや待遇についても触れます。

▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?

パートとアルバイトの違いとは

パートとアルバイトはどちらも正社員に比べて短時間勤務の形態であり、法律上では明確な違いはないものの、実際にはいくつかの違いがあります。
 
一般的に、パートは主に中高年層が家庭や生活と両立しやすいように働く形態を指し、アルバイトは若年層が学業や趣味の合間に働く形態となる場合もあるようです。しかし、雇用契約や働き方によって使い分けられることが多いものの、法的には明確な違いはなく、同じパートタイム労働者です。
 
企業によっては、同じ仕事内容でも「パート」と「アルバイト」の呼称が異なる場合があります。例えば、同じスーパーで働く人でも、シフトの自由度や勤務時間の違いによって呼び方が変わることがあります。
 
また、福利厚生や昇給制度の適用が異なる場合もあり、パートは長期的な雇用を前提にしていることが多いのに対し、アルバイトは短期的な雇用が一般的です。
 

パートタイム・有期雇用労働法における定義

パートタイム・有期雇用労働法は、パートタイム労働者や有期契約労働者の労働条件を正社員と比較して不当に差別されないようにするための法律です。この法律では、パートタイム労働者とは「正社員に比べて所定労働時間が短い労働者」を指し、有期雇用労働者とは「雇用期間があらかじめ定められている労働者」を指します。
 
この法律は、パートやアルバイトといった非正規雇用者が正社員と同様の待遇を受けることを促進することが目的です。具体的には、同一労働同一賃金の原則が適用され、仕事内容や責任が同等であれば賃金や福利厚生も同等であるべきとされています。これにより、パートやアルバイトでも公正な労働条件が保証されるようになっています。
 

アルバイト・パートのメリットとデメリット