
▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
状況に応じたハイビームの正しい使い方
道路交通法では、夜間の走行はハイビームを基本としています。ハイビームがロービームよりも遠くまで照らせて歩行者や障害物を早期に発見できるため、安全性を高める効果があるからです。ハイビームは約100メートル先まで照らすことができ、ロービームの照射距離約40メートルと比較すると、その差は歴然です。
しかし、ハイビームの使用は常に正しいわけではありません。対向車や前走車がいる場合、ハイビームの強い光はドライバーの視界を妨げ、危険な状況を引き起こす恐れがあるからです。
このような状況では、ロービームに切り替えることが義務付けられています。ハイビームのまま走行を続けると「減光等義務違反」となり、6000円の反則金が科せられる可能性があるでしょう。
ハイビームの使用が推奨される場面
ハイビームは、周囲に他の車両や歩行者がいない暗い道路や見通しの悪い場所で特に有効です。このような状況では、ハイビームを使用することで視界を最大限に広げ、潜在的な危険を早期に察知できます。
例えば、街灯が少ない郊外の道路や山間部など、周囲が暗い状況ではハイビームが効果的です。ハイビームによって遠くまで見通せるようになるため、道路状況の把握がしやすくなり、安全な運転につながります。
また、見通しの悪いカーブや交差点に差し掛かる前にも、ハイビームに切り替えることで、対向車や歩行者の有無を事前に確認できます。