浪人した息子を予備校に通わせる場合、年間の学費はどのくらいになるの?
大学受験に向けて浪人を決意した場合、予備校に通わせるかどうかは大きな判断の一つになります。しかし、予備校の費用は決して安くはなく、年間でどれくらいの負担がかかるのか気になるところでしょう。ここでは、一般的な予備校の費用相場について解説します。

▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説

浪人経験者の9割が予備校・塾を利用

学習塾検索サイト「塾選」が実施した調査によると、大学受験で浪人を経験した子どもを持つ約300人の保護者のうち、9割近くが予備校や塾を利用したと回答しました。年間の費用は平均して120万~140万円で、その内訳は表1の通りでした。
 
表1

項目 費用
授業料 約90万円
入学金 10万円
季節講習費(春・夏・冬) 20万~40万円
合計 120万~140万円

出典:学習塾検索サイト塾選「指導形態別の平均的な費用」予備校や塾にかかった平均的な費用を基に筆者作成
 
年間の費用が120万~140万円と高額であるため、経済的な準備が必要です。特に、授業料が90万円と大半を占めており、加えて季節講習の費用(20万~40万円)もかかるため、家庭の負担は大きいことが分かります。
 

浪人生活で予備校を利用する場合の費用相場

大学受験の浪人生活には、予備校の利用が一般的ですが、その費用はさまざまな要素によって決まります。費用を大きく分けると、入学金・授業料・講習費・模擬試験料などがあります。さらに、志望校対策の特別講座や個別指導を受ける場合など、追加費用が発生することもあるでしょう。
 

予備校費用の内訳

【入学金・入塾金】

予備校に入る際に必要な費用で、現役生は3万円程度、浪人生(高卒生)は10万円前後が一般的です。予備校によっては、入学金の免除制度や割引があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。