勤続10年で年収「250万円」…貯蓄も「10万円」から増えません。一般と比べて低いのでしょうか?
賃金が上がらないといわれている昨今。同じ会社に長く勤めていても、入社時とあまり変わらない年収の方もいるでしょう。例えば勤続10年で年収250万円、年収が上がらないと貯蓄も難しく「10万円から増えない」といったケースも考えられます。これは一般と比べると低いのでしょうか。   今回は勤続年数による平均年収や平均貯蓄額について調べてみました。計画的に貯蓄する方法もご紹介しますので参考にしてみてください。

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勤続10年で年収250万円は一般と比べて低い?

国税庁長官官房企画課の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、勤続年数別の平均給与は以下の通りです。
 

・1~4年:339万円(男:416万円/女:264万円)
・5~9年:398万円(男:492万円/女:298万円)
・10~14年:454万円(男:556万円/女:326万円)
・15~19年:533万円(男:640万円/女:365万円)

 
同調査から、勤続10年で年収250万円の場合は、平均の454万円と比較して204万円低いことが分かります。男女で平均給与に差がありますが、いずれの場合も平均より低く、男性では306万円、女性では76万円の差があります。
 

貯蓄10万円は一般と比べて低い?

勤続10年でも期待しているほど年収が上がらないと、貯蓄をすることが難しいと感じられるでしょう。金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身者の平均貯蓄額は941万円(中央値:100万円)で、2人以上世帯では1307万円(中央値:330万円)であるとのことです。
 
貯蓄額は年代によっても差がありますが、30代または40代の方の場合、平均貯蓄額を比較してみると以下の通りです。