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親への仕送りの平均額
厚生労働省が行っている「令和4年国民生活基礎調査」によると、親へ仕送りをしている世帯における1世帯あたりの平均仕送り額は月5万6000円です。仕送り額階級別の世帯数と割合は表1の通りです。
表1
世帯数 | 割合 | |
---|---|---|
仕送りをしている世帯(総数) | 113万8000世帯 | - |
仕送り額2万円未満 | 13万3000世帯 | 約12% |
仕送り額2万~4万円未満 | 34万世帯 | 約30% |
仕送り額4万~6万円未満 | 23万2000世帯 | 約20% |
仕送り額6万~8万円未満 | 6万9000世帯 | 約6% |
仕送り額8万~10万円未満 | 4万4000世帯 | 約4% |
仕送り額10万円以上 | 21万3000世帯 | 約19% |
出典:厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」を基に筆者作成
表1より、親に1ヶ月8万円の仕送りをしている人は少数派と考えられるでしょう。ただし、10万円以上の仕送りをしている人も一定数いることが分かります。
高齢者世帯の平均的な生活費
総務省統計局が公表している「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯における1ヶ月の消費支出額は14万5430円です。仕送りが8万円だとすると、6万5430円を年金や貯蓄でまかなうことになります。仮に仕送り額を半分の4万円にする場合は、10万5430円を年金や貯蓄から捻出する必要があります。
親の生活をサポートしたいと考える子どもは多くいるでしょう。しかし、自分のライフスタイルの変化に合わせて仕送りを行わなければ、自分の生活にゆとりがもてなくなってしまいます。まずは親と話し合いを行い、年金や貯蓄で生活費をどれだけまかなえるのかを確認しましょう。そのうえで仕送り額を調整するのがおすすめです。