出典:学研キッズネット編集部「学年ごとのお年玉の金額」を基に筆者作成
この結果から、小学4~6年生のお年玉の相場として、3000円台が最も多い(29%)、次いで5000円台(28%)であることが分かります。一方、「渡していない」という家庭も13%存在するため、お年玉の習慣がない家庭も一定数あることが読み取れます。
1000円台は8%であることから、小学生の孫に「1000円」をあげるのは、相場(3000円~5000円)より低い金額ですが、正解があるわけではなく、あくまで家庭によるといえるでしょう。
2023年のお年玉の使い道
2023年のお年玉の使い道は表3の通りでした。
表3
使い道 | 割合 |
---|---|
貯金 | 61.8% |
おもちゃ | 23.1% |
ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外) | 20.5% |
お菓子などの食べ物 | 19.9% |
キャラクターグッズ | 15.9% |
文房具 | 12.6% |
本・雑誌 | 12.3% |
アクセサリー | 6.2% |
オンラインゲーム・ゲームアプリ | 5.7% |
洋服などの衣類 | 5.7% |
出典:学研教育総合研究所「2023年のお年玉の使い道」を基に筆者作成
貯金が全体的に主流である一方、実用性や個人の趣味を反映した使い道が目立つようです。
お年玉に関する調査で浮き彫りになった世代間ギャップ
株式会社インテージは、全国の15歳から79歳の男女5000人を対象に「お年玉」に関する調査を行いました。その結果、お年玉を渡す予定があると回答した人は全体の46.8%でした。また、渡す人の平均予算総額は2万5099円で、前年より減少傾向にあったことが分かっています。
具体的には、小学生未満には「1000円以下」、中学生には「3000円から5000円」が渡す側の目安となっているようです。渡す方法としては、「現金(手渡し)」が全体の9割を占めており、「スマホのキャッシュレス決済」を利用する人は1%未満で昨年から大きな変化はありません。
一方で、もらう側の意見を見ると、4人に1人が「スマホのキャッシュレス決済」でのお年玉を希望していることが明らかになりました。このギャップから、世代間の価値観や習慣の違いが浮き彫りになっています。