「ガソリンが少ないほうが燃費はいい」と給油ランプが点灯するまでガソリンを入れない彼氏。万一のためにこまめに給油してほしいのですが、「燃費」はそこまで変わるのでしょうか?
「ガソリンをあまり入れないほうが燃費がよい」という話を聞いたことはありませんか? そのため、給油する際は満タンにしないという人もいることでしょう。   なかにはなるべく車体が軽い状態で走れるように、給油ランプが点灯してもギリギリまでガソリンスタンドには行かないという人もいるかもしれません。ただ、本当にガソリンの量が少ないほど燃費がよくなるのでしょうか。   本記事では、ガソリンの量と燃費の関係や、ガス欠ギリギリまで給油をしないリスクについて解説します。

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ガソリンの量と燃費の関係は?

ガソリンを満タンにすると車の重量が増し、燃費に影響が出るといわれています。それでは、実際には燃費にどれくらい影響するのでしょうか。
 
ガソリンの比重は0.73~0.76です。例えば、燃料タンクの容量が50リットルの車にガソリンを満タンに入れると、ガソリンの量で増える車の重さは約38キログラムです。一方、満タンではなくタンクの半量だけ入れた場合、増える重さは約19キログラムです。
 
環境省によると、100キログラムの荷物を乗せて走ると3%程度燃費が悪化するとのこと。ガソリンを満タンにしたときと半量だけ入れたときの差を19キログラムとすると、約0.6%燃費が悪くなる計算です。確かに車体が重いほど燃費は悪くなるのは事実ですが、影響はそれほど大きくないといえるでしょう。
 

給油ランプが点灯したらどれくらい走れる?

車のガソリンが少なくなると、「給油ランプ(燃料残量警告灯)」が点灯します。
 
車種によって異なりますが、ガソリンの残量が5~9リットル以下になると給油ランプがつくといわれています。車の燃費をガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値の19.4キロメートル/リットルとすると、5リットルのガソリンが残っていれば約97キロメートル走行できる計算です。
 
ただし、一般的には「点灯ランプがついてから50キロメートル走行可能」といわれることも多いので、あくまで目安として考えましょう。
 

ギリギリまで給油しないことのリスク