東京都は、全国平均よりも物価が高い点がデメリットでしょう。総務省が公表している「消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2022年(令和4年)結果-」によると、全国平均を100としたときの東京都の物価水準は104.7と、全国で最も高い数値でした。
 
過去10年の結果を見ても、常に東京都が最も高い物価指数です。そのため、東京都で生活をしていると、ほかの地域よりも生活費が高くなりやすい可能性があります。
 

都心の子育て生活は物価が高いものの支援制度が充実している

東京都23区では、世帯所得が1000万円以上の世帯は子育て世帯全体のうち40%以上という結果でした。所得は年収から給与所得控除を引いたあとの金額なので、年収だけで考えると年収1000万円の世帯の割合はさらに増えると考えられます。
 
東京都では年収が高い方も多いですが、総務省の資料からも分かっている通り全国で最も高い物価指数です。そのため、東京都での子育てはほかの地域よりも費用がかさむ可能性があるでしょう。
 
しかし、東京都での子育てにはメリットもあります。子どもの幸福度が高いという点も魅力的です。また、子育て支援が充実しているため、支援制度も活用しながら子育てをすると、負担を軽減できるでしょう。
 

出典

総務省統計局 e-Stat政府統計の総合窓口 令和4年就業構造基本調査 地域編(全国、都道府県、政令指定都市、県庁所在都市、人口30万以上の市) 世帯単位で見た統計表 表番号140
東京都子供政策連携室 「とうきょうこどもアンケート」報告書(令和6年調査)(123ページ)
総務省 消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2022年(令和4年)結果-(3ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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